Concorso Arte Milano 2016

コンコルソ アルテ ミラノ 2016

~世界で自分の実力を試す絶好のチャンス!!~


アーティスト支援・アートアクアリウム基金プロジェクト
イタリア・ミラノでの開催は 2017年1月30日をもちまして終了いたしました
オープニングイベントでは 約2,500人のご来場をいただき
誠にありがとうございました

当基金は、未来ある有能な日本人アーティストが
本場の芸術家やアート界とより深く関わっていけるように支援したいという思いで起ち上げました。

2015年に私の初の海外進出となった、
イタリア・ミラノでの『アートアクアリウム』を開催した際に、
現地でイタリアのアーティストや有識者と出会い、交流を続ける中で強く感じたのは、
日本とイタリアでのアーティストを取り巻く環境の違いでした。
日本のアーティストが海外で自らのアート作品を発信するチャンスを提供できるよう、
日本ではなかなか根付いていない文化の発展を後押しするべく、
アーティスト支援基金をスタートさせようと思いました。

日本国内の芸術振興に寄与するとともに、
世界の芸術家と関わりあいながら質の高いアーティスト育成を推進していく、
その基盤となることを目的としています。
これを機に、これからも微力ではありますが様々な芸術文化交流や、
若手アーティストを対象としたイベント、プロジェクトなどを支援していきたいと思います。

アートアクアリウムアーティスト・木村 英智


update

開 催 概 要

Concorso Arte Milano 2016  コンコルソ アルテ ミラノ 2016
会  期 2016年11月17日(木)-2017年1月30日(月)
アーティストの展示期間は、各会場に準ずる

休館日は、各会場をご参照ください。

アーティスト 木村 英智 (キムラ ヒデトモ)

安部 大雅 (アベ ヒロマサ)池上 武男 (イケガミ タケオ)上田 碌碌 (ウエダ ロクロク)
KINYA (キンヤ)斎藤 直 (サイトウ ナオ)34 (サーティーフォー)冨森 士司 (トミモリ ヒトシ)
西村 大樹 (ニシムラ ダイキ)野田 朗子 (ノダ アキコ)目秦 寛史 (メハタ ヒロシ)

会  場 イタリア・ミラノ市ガリバルディ地区マロンチェッリ通り 下記ギャラリー
画廊5ヵ所(入選アーティスト・作品展示)+1ヵ所(木村英智デザイン・着物展示)

■ EDIT(Via Maroncelli 14)/メイン会場
展示期間:2016年11月20日(日)まで
展示アーティスト:木村 英智【着物展示】

■ Carte Scoperte(Via Maroncelli 14)
展示期間:2017年1月17日(火)まで
営業時間:月曜日 14:30-19:00/火-金曜日 10:30-19:00/土曜日 10:30-14:00
展示アーティスト:安部 大雅冨森 士司

■ MARONCELLI 12(Via Maroncelli 12)
展示期間:2016年12月22日(木)まで
営業時間:火-金曜日 12:00-19:30
展示アーティスト:KINYA西村 大樹34

■ Il VICOLO(Via Maroncelli 2)
展示期間:2016年12月3日(土)まで
営業時間:火-土曜日 11:00-19:00
展示アーティスト:池上 武男野田 朗子

■ OFFICINA ANTIQUARIA(Via Maroncelli 2)
展示期間:2016年12月15日(木)まで
営業時間:火-土曜日 10:00-19:00
展示アーティスト:目秦 寛史上田 碌碌

■ PAOLA COLONBARI(Via Maroncelli 13)
展示期間:2017年1月30日(月)まで
営業時間:月曜日 15:00-18:30/火-金曜日 10:00-18:30/土-日曜日 10:00-13:00
展示アーティスト:斎藤 直

アクセス

審査を勝ち残った10人の展示販売会

ミラノのマロンチェッロ通りで11月17日(木)より、400人以上の応募者から選ばれた10人の日本人アーティストの作品が初めて公開されます。 そして、同時にアートとして制作された極めて貴重な絹の着物20点とも出会うことができます。

カルテ・スコぺルテマロンチェッリ通り14番のギャラリー〈カルテ・スコぺルテ(「見出された紙たち」の意)〉が、日本人企業家でアーティスト、メセナ活動のプロデューサーである木村英智と、美術評論家ルチアーノ・テッラロ―リと共に開催する『CAM2016』は、古来からの長い芸術・文化的起源を持ち、それぞれの文化を誇る日伊両国の「外交関係締結150周年記念事業」として認定されています。

本プロジェクトは3段階の審査を経たもので、特に木村英智の尽力と情熱により可能となりました。 木村は、日本を中心に700万人以上を動員した『アートアクアリウム』のクリエーターであり、多方面に関心を寄せる人物で、代々と引き継がれてきた伝統技術で作られる着物のデザイナーでもあります。 彼は観賞熱帯魚の深い知識からキャリアを出発し、世界でも最高のその道のエキスパートの1人であり、そして美的な構想を発展させ、素晴らしく魅惑的で洗練された『アートアクアリウム』を世に送り出し続けています。 昨夏はミラノの〈チルコロ・フィロロジコ(文献学協会)〉にて海外初進出となる『アートアクアリウム』を開催、大成功を収めました。

木村英智デザイン着物

『CAM2016』では、ミラノのイベントシーンでも極めて評価の高い行事を数多く開催してきたマロンチェッリ通り14番の〈スパツィオ EDIT〉の場所の提供により、木村のデザインによる、最も手の込んだ貴重な着物の中から選ばれた20点が展示されます。 この着物は、真の芸術作品として着想され制作されたもので、気軽に着用する衣服として制作された着物ではありません。 木村は、この『CAM2016』にさらなる価値を与えようと着物での展示を特別に行います。

『CAM2016』は、困難で競争の激しいアートの世界で日本人アーティストが自ら道を切り開いていくことを可能にするためのコンペで、アンドレア・ザルディンとその父ジャンニのギャラリー〈カルテ・スコぺルテ〉に情熱と能力を見出され、美術評論家ルチアーノ・テッラロ―リの協力を得て、多額の投資を行い開催するものです。 世界でも極めて高い評価を得ている日本酒〈獺祭(だっさい)〉を醸造する旭酒造会社社長の櫻井博志氏、多方面で活躍する著名な俳優でアーティストの片岡鶴太郎氏も審査員を務めました。

各審査員の詳細は、【審査員紹介】をご覧ください。


参加アーティスト

選抜を勝ち抜いた10人のアーティストは「日出る国」の最新のアート傾向を明確に代弁します。

斉藤直の軽快なガラスの球体と、野田朗子のパリっと音のするような薄いガラスの花びらに始まり、“34”の紙に吸水させて洗練されたデザインに変化させた水たまりに関する壊れそうに繊細な探求まで行き着く。

さらに、西村大樹の分割された風景とひびの入った影、安部大雅の1枚岩モチーフの大理石の彫刻から、音楽家・目秦寛史の日本画の最も深い伝統から汲み取った夢のようなリリズムまで、さらに冨森士司の「混沌の論理」と、池上武男の生き生きとしたダチョウや梟の形状をたどったシミや点からなる墨の偶然の発展を通って、KINYAの記憶を呼び起こすような儚さ、上田碌碌の自然主義的水彩画に到達する。

これらのアーティストの作品は、「ジャパン・マイ・ラブ」の一環としてマロンチェッロ通りの複数の画廊とスペースで展示されます。

この他にも、展示作品はございます。展示作品は、予告なく変更・追加する場合があります。

審 査 員 紹 介

木村英智
木村 英智

1972年、東京生まれ。
「アート」「デザイン」「エンターテインメント」と「アクアリウム」を融合させる『アートアクアリウム』という世界を確立し、アクアリウムを用いて美術館でアートとして有料展覧会を開く唯一の存在に。『アートアクアリウム』の累計有料入場者は約700万人(2016年11月1日時点)を超える人気を博している。
2015年には、“国外初”の試みとして、イタリア・ミラノでアートアクアリウム展「THE BEAUTIFUL WORLD OF ART AQUARIUM」(2015年5月29日-8月23日)を開催。1,800年代から続く、ミラノ最古の文化協会「Circolo Filologico Milanese」を舞台に、アート・デザイン・ファションの街、イタリア・ミラノで日本の美を発信。イタリアの古き良き建築物の雰囲気を活かしながら、伝統的な日本をリアルに体験・体感できる現代における江戸の花街を展開し、アートの有識者たちにも高く評価されている。

片岡 鶴太郎

1954年、東京生まれ。
画家としては、1995年に初の絵画展『とんぼのように』を東京で開催。
以降、毎年新しい作品での個展を開催している。
2001年、初の海外個展をフランス・パリにて開催し、好評を博す。
2003年-2005年には、NHK趣味悠々『鶴太郎流墨彩画塾』にて墨彩画の極意を伝授。2011年、初の本格的仏画を出展。
2013年に第69代横綱白鵬の化粧まわしのデザインを担当し、伊勢神宮で奉納・お披露目された。
2015年3月、書の芥川賞といわれる「第10回手島右卿賞」を受賞。
同年7月、第32回産経国際書展にて「産経国際書展功労賞」を受賞。

片岡鶴太郎
桜井博志
桜井 博志

1950年、山口県周東町の酒蔵の長男として生まれる。
家業である旭酒造は、江戸時代の1770年創業。
1973年に松山商科大学(現・松山大学)を卒業後、西宮酒造(現・日本盛)での修業を経て、76年に旭酒造に入社したが、酒造りの方向性や経営をめぐって先代である父と対立して退社。
79年に石材卸業の櫻井商事を設立。父の急逝を受けて84年に家業に戻り、純米大吟醸『獺祭(だっさい)』の開発を軸に経営再建をはかる。
その後、1990年に販売した『獺祭』が大ヒットし、「2014年 日経BP社 第13回日本イノベーター大賞 優秀賞」受賞。

Luciano Tellaroli(ルチアーノ・テッラロ―リ)

元銀行家。
イタリア大手銀行の海外支店開設等に従事。一方で定評ある鑑識眼を持つ美術収集家としての顔も持ち、彼のコレクションはイタリア・スペインで開催された多くの美術展からの依頼を受け出展貸出しの実績がある。長年アート研究に従事し、大学・大学院、多くの文化協会でイタリア現代アーティストに関する講義を受け持っている。
また、イタリアのアート専門紙、展覧会カタログ等への評論を多く寄稿。イタリア各地の美術展のコンサルタント・カタログ製作も行う。さらに、ミラノ最古の文化協会である「Circolo Filologico Milanese(ミラノ文献学協会)」の芸術責任者を務める。

ルチアーノ・テッラロ―リ
アンドレア・ザルディン
Andrea Zardin(アンドレア・ザルディン)

画廊経営4代目。
25歳と若手でありキュレーター・美術評論家としての活動実績はまだ日が浅いが、曾祖父の代からの数々のアートコレクションに囲まれて育った彼の鑑識眼は確か。
ミラノの若手画廊経営者として2015年最も多くのイベントを手掛けた実績があり、ヴェネツィア・ビエンナーレ内覧会にも招待されるなど、すでに現代アート界で認められた存在である。
また、「Circolo Filologico Milanese(ミラノ文献学協会)」のスタッフとしても活躍。

Giovanni Luca Zardin(ジョヴァンニ・ルカ・ザルディン)

1961年、生まれ。
父、祖父の代から美術商であった。1988年に仕事を引き継ぎ、1997年から2001年までマイアミ、コーラル・ガブレスにてギャラリーを展開。
イタリアに戻ってからは、画家として多くの時間を費やし大成功を得る。
また、美術評論や旅紀行などを多数執筆。
2010年にミラノのサン・マウリリオ通りにある画廊を運営し、その2年後に近現代美術を中心とするサン・マウリリオ・ファイン・アート協会を創立。
マロンチェッリ通りに新しい画廊〈カルテ スコペルテ〉をオープンすると、著名なアーティストと見出した若者の作品を同時に展開する独特の方法で高評価を得ており、展示会には何百という人々が訪れる。

ルチアーノ・テッラロ―リ